どろっぽ医の徒然日記

専門医制度からどっろっぷあうとした女医の日記。読書記録など。

風疹の予防接種をしてみた② 僕の自治体の場合

実際に、僕の自治体での手順を書いてみます。

 

この手順は自治体によって実に様々ですので

風疹の抗体価検査、予防接種を受けたい方は、必ずご自分の自治体での手順をご確認ください

 

とりあえず僕が伝えたいのは

こんなに面倒じゃ、浸透するわけない!!!!ということ。

 

では手順です。

①保健所のホームページから「風疹予防接種(あるいは抗体価測定)依頼書交付申請書」をダウンロード

 記入の上、FAXまたはメールで問い合わせ先へ送付する。※捺印が必要

②市から「風疹予防接種(あるいは抗体価測定)依頼書」が交付される。

医療機関に予約の電話をしたうえで、「依頼書」をもって受診。

 予防接種を受け、いったん自己負担

④領収書、通帳、印鑑をもって保健所に出向き、助成分を受け取る手続きをする

⑤数か月後に返還される

 

これ、面倒じゃないですか…?

僕がものぐさなだけ?!?!

 

まずはステップ①…

依頼書いるの? ※無い自治体も多いようです

 

一応自治体の言い分としては

「万が一、ワクチンによる健康被害が起きた際に、自治体の依頼でワクチンを打ったと証明し保証を行うために必要」

とのこと。

 

一定の年齢の女性とパートナー、同居者は全員対象、自治体からの依頼とみなす

でいいんじゃないの?

(本当なら、何歳でも希望者全員にしてほしいぐらいだけれどそこは置いといて)

 

しかも、捺印が必要ということは、一度印刷してハンコを押して

FAX or 郵送する or スキャナで取り込みなおしてメールする

という手順が必要なんですよ。ハンコいります?

せめてハンコがなければ、必要事項を記載してメール、だけでよければ

スマホだけで依頼書が取り寄せられるのに…

 

そしてステップ④

保健所に行かないとだめなの?

普通にお仕事してる人、予防接種で病院に行くのに仕事休んで、助成金もらいに保健所行くのに時間給もらって…

って、かなりハードル高くないですか?

 

いや、未来の子供を守るための時間を休めない社会の方が間違えているとは思うのですが…

 

危機感のない働き盛りの若者が踏むには、あまりに面倒なステップ…

本気で先天性風疹症候群をなくしたいならせめて、

 

対象者は医療機関に電話して予防接種を受けるだけ。その際にお金は払わない。

後から、自治体から医療機関助成金が振り込まれる

 

にするべきですよね。すべての自治体が。

※特に都会の方は、そういう自治体の方が多いようです。

 

 それとこれは医療者向けの注意喚起ですが

親切心で麻疹やムンプスの抗体価も調べてあげたり

MR、MMRワクチンを打つと助成の対象外になってしまうことがあるとのこと。

 

これも、もちろん自治体ごとです。

僕の住んでいる自治体はMRワクチンは全額ではないが一部保証、でした(風疹ワクチンのみは全額保証)

 

自治体ごとに対象者や助成額、手順が違うのも混乱しますよね。

もう国主導で統一してやってほしい。。。