【読書記録】ヘリコプターマネー
お盆の間に井上智洋 氏の著作である『ヘリコプターマネー』を読みました。
井上氏はマクロ経済学を学んだ日本の経済学者であり、特にAIの進化が雇用に与える影響について研究されているそうです。
こちらはAIが与える雇用の変化についてではなく、「なぜ日本経済は金融緩和を行ってもデフレから脱却できないのか」についてマクロ経済への導入から丁寧に紐解いてくれる本です。
私自身、経済学にはまだまだ疎く勉強中の身ですが、こちらを読むことで
マネタリーベースとマネーストックの関係性、なぜマネタリーベースを増やすだけではデフレを脱却できないのか
等について考えることができるようになりました。
私にとっては十分に納得の行く答えがこの本の中にあったように思います。
そもそも僕に経済について教えてくれた方が所謂「リフレ派」なので、この本も例に漏れずリフレ派の論調なのですが
その主張を理解するには初心者の私にも十分についていくことができる良書でした。
最後の第5章はやや主張の詰め込みを感じましたが、おそらく著者の他の本で1冊まるっと触れられているのでしょうね。